ドコモに続き、au が新料金プランを発表しました。
発表によると従来のプランと比べて[marker]最大4割も安くなる[/marker]そうです。
先に新料金を発表したドコモも「4割安くなる」をうたっていましたが、実際に4割も安くなるのは一部の超ヘビーユーザーだけでした。
さて、au はどうでしょうか?
ドコモの手の内を見て後出しで新料金プランを発表したのだから、きっと本当に安くなるんでしょうねぇ。
ということで、今回は au の新料金プランと旧プランを比較しました。
au の新料金プラン
au から発表された新料金プランは
- 新 au ピタットプラン
- au フラットプラン7プラス
- au データMAXプラン
の3つです。
新 au ピタットプラン

月額:1,980 円 〜
従量課金制のプランです。
音声通話時の通話料金は別途かかります。
毎月 1〜7GB までの間で、データ量を使った分に応じて3段階で料金が変わります。
7GB を超えると速度制限(128Kbps)がかかりますが、普段あまりデータ通信をしない人ならムダなく経済的な料金プランです。

新auピタットプランの料金
ただし、この料金で使うには
- 2年定期契約
いわゆる “2年縛り” のことです - 同居家族で3回線以上が au
割引サービスの「家族割プラス」に3人以上で加入 - 毎月のデータ使用量を 1GB 以内に抑える
という3つの条件をすべて満たさなければいけません。
その他にも
- au スマートバリュー
加入すれば、データ使用量が 1GB を超えた場合のみ 500円 の割引 - ケータイ→auスマホ割
au や他社のガラケーから au のスマホに乗り換えれば、最大12ヶ月間 1,000円/月 の割引
の2つの割引を併用することもできます。
すべての割引き条件を適用させると、月々の料金を 980 円〜 にすることも可能です。
au フラットプラン7プラス

月額:3,480 円 〜
データ通信定額+SNSカウントフリーのプランです。
音声通話時の通話料金は別途かかります。
「+メッセージ」「Facebook」「Twitter」「Instagram」の4つの サービスではデータ使用量がノーカウントになります。
SNS をよく利用する人にはお得なプランといえますが、[marker color=”pink”]「LINE」が対象外[/marker] なのは残念です。
データ通信は毎月 7GB まで使えます。
7GB を超えると 300Kbps の低速データ通信になります。
ただし、月々 3,480円 で使うためには
- 2年定期契約
いわゆる “2年縛り” のことです - 家族で3回線以上が au
割引サービスの「家族割プラス」に3人以上で加入 - au スマートバリューに加入
「auひかり」か「auスマートポート」を契約していると割引
の3つの条件をすべて満たさないといけません。
au データMAXプラン

月額:5,980 円 〜
データ通信が定額で使い放題のプランです。
音声通話時の通話料金は別途かかります。
大手ケータイ3社では初めて高速データ通信が無制限に使用できる注目の新料金プランです。
毎月データ容量が足りなくなるヘビーユーザーにはピッタリなプランですが
- 2年定期契約
いわゆる “2年縛り” のことです - 家族で3回線以上が au
割引サービスの「家族割プラス」に3人以上で加入 - au スマートバリューに加入
「auひかり」か「auスマートポート」を契約していると割引
- 最初の6ヶ月間だけ
期間限定割引「au データMAXプラン スタートキャンペーン」のことです
の4つの条件が揃って、はじめて 5,980 円〜 という料金が実現できます。
しかも「使い放題」といいながら実際は
- 動画配信、ストリーミングサービスなどの、大量のデータ通信または長時間接続をともなうサービスをご利用の際、通信速度を制限いたします。
- 一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限いたします。
- テザリング、データシェア、国際ローミングでデータ通信の場合、データ容量の上限は20GBです。20GBを超えた場合、テザリング、データシェアの通信速度が送受信最大128kbpsとなります。
と、油断すると速度制限をくらうので注意が必要です。
新 au ピタットプランと旧ピタットプランの比較
発表された新プランのうち、「au フラットプラン7プラス」と「au データMAXプラン」は比較できる同じようなサービス内容のプランがありません。
また「新 au ピタットプラン」のデータ量ごとの料金が 1GB・4GB・7GB の3段階なのに対し、旧ピタットプランでは 1GB・2GB・3GB・5GB・20GB の5段階になっています。

旧ピタットプラン(スーパーカケホ)の料金
そのため純粋に比較できるのは、新旧それぞれのピタットプランで使ったデータ通信量が 1GB のときだけです。
ここでは 新 au ピタットプラン と 旧ピタットプラン を
- 1人で使ったとき
- 家族3人で使ったとき
のそれぞれで、
- 国内通話カケ放題なし
- 国内通話カケ放題あり(1回5分以内)
の2パターンで比較します。
1人で使ったとき
カケ放題なしでは 新ピタットプラン と 旧ピタットプラン(シンプル)の比較、カケ放題ありでは 新ピタットプラン+通話定額ライト と 旧ピタットプラン(スーパーカケホ)の比較です。
カケ放題なし
※ 1年間限定割引き
新プランと旧プランで料金の差はありませんでした。
カケ放題あり
※ 1年間限定割引き
新プランのほうが 1,700円 も高いという結果になりました。
さらに1年間限定の割引が終了しても、新プランのほうが 700円 高くなります。
新プランでは、カケ放題の定額料金がオプションで別料金になっています。
さらに新プランでは「スマホ応援割」が廃止になってしまったため、旧ピタットプランのほうが安くなってしまいました。
また、参考までにデータ容量を上限まで使用した場合の比較をご覧ください。
カケ放題なし
※ 1年間限定割引き
カケ放題あり
※ 1年間限定割引き
カケ放題なしの場合は新プランのほうが安くなります。
カケ放題ありの場合でも、1年間限定の割引が終了した2年目以降は新プランのほうが安くなります。
しかし、その差は 300〜500円 とわずかです。
さらに、新プランと旧プランとでは月々に使えるデータ量の上限が違います。
月々 7GB までの新プランに対し、旧プランでは 20GB まで使えます。
[marker]料金差を考えれば 旧プラン のほうがお得[/marker]な感じがしますね。
現在1人で 旧ピタットプラン を契約していて、月々のデータ通信量が 7GB 以上の人は、新プランに変更しないほうがよさそうです。
家族3人で使ったとき
新プランなら家族3人で使えば「家族割プラス」が効きます。
これが結果にどう影響するでしょうか。
カケ放題なし
※ 1年間限定割引き
新プランのほうが、1人あたり 1,000円 も安くなります。
2年目以降もその差は変わりません。
カケ放題あり
※ 1年間限定割引き
家族割プラスが効いても、新プランのほうが1人当たり 700円 高いという結果になりました。
しかし、1年間限定の割引が終了した2年目以降は、新プランのほうが 300円 安くなります。
家族割プラスの 1,000円割引 の効果が大きく、[marker]家族3人以上で2年以上使うのであれば 新プラン のほうがお得[/marker]といえます。
ただし、家族3人全員が月々 1GB しかデータ通信をしないというのは現実的ではありませんね。
そこで、家族3人がデータ容量を上限まで使用した場合の比較をご覧ください。
カケ放題なし
※ 1年間限定割引き
カケ放題あり
※ 1年間限定割引き
カケ放題の有無にかかわらず、1年目から新プランのほうが安いという結果になりました。
しかもその差額は、1人あたり 1,300円〜1,500円 と大きいです。
以上から、[marker]家族3人以上で利用するのであれば 新プラン に変更したほうがお得[/marker]といえそうです。
ただし、家族全員が毎月 4 ~ 7GB のデータ通信を利用するようであれば「au フラットプラン7プラス」に変更したほうがもっとお得です。
まとめ
以上、au の新旧ピタットプランの比較でした。
比較した結果を簡単にまとめると、新 au ピタットプラン のほうが
- 1人で使うなら 値上げ
- 家族3人以上が使うなら 値下げ
になります。
そのため、現在 旧ピタットプラン を契約している人は
- 1人で使っているなら 旧プランのまま
- 家族3人以上で使っているのなら 新プランへ変更
がオススメです。
特に、家族3人以上で 5GB 以上のデータ通信を使った場合では、1人あたり 1,000円 以上の値下げになります。
ところでこの料金差、au が発表した「4割安い」には程遠いですよね。
実は、au が発表した「従来のプランより4割安い」の『従来のプラン』とは 旧ピタットプラン のことではなく、通話基本料とデータ定額料金が別になったさらに昔の料金プランのことです。
旧ピタットプランが登場した時点で、従来のプランからはだいぶ安くなっていました。
2年以上も前に勝負がついている『従来のプラン』を今さら引っ張り出してきて「4割安くなった」などとドヤ顔をかます、au のやりかたにはあざとさを感じますね。
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