月々のスマホ代をもっと安くしたいと思いませんか?
今年になって、各社が新料金プランを発表しました。
確かに今までよりは大幅に安くなっているように見えますが、家族割引や2年縛りなどの条件を適用しないといけません。
また料金を安く抑えるには、毎月のデータ通信量を 1GB 以内に抑えないといけません。
そこで、思い切って 格安SIM に乗り換えるという方法があります。
格安SIM に乗り換えれば、月々のスマホ代を大幅に節約することができます。
しかし、ドコモなどの大手ケータイ会社(キャリア)から 格安SIM へ乗り換えてしまうと以下のようなデメリットが生じます。
- 転出手続きが面倒
電話番号を変えたくないなら 携帯番号ポータビリティ(MNP)の手続きが必要です
手続きに手数料もかかってしまいます - キャリアメールが使えなくなる
~@docomo.ne.jp や ~@ezweb.ne.jp のようなメールアドレス(キャリアメール)が使えなくなります - キャリア決済などのサービスが利用できなくなる
ネットショッピングなどで商品の代金をケータイ料金と合算して支払うキャリア決済(ケータイ払い)が使えなくなります
他にも ドコモ口座 や DAZN for docomo のようなキャリアの回線契約がないと利用できないサービスも使えなくなります
そこでこの記事では、デュアルSIMスマホ を使って 格安SIM への乗り換えなしに月々のスマホ代を節約する方法を紹介します。
この方法なら
- 転出手続きが不要
- キャリアメールも使える
ただし au・ソフトバンク は設定が難しい - キャリア決済などのサービスも使える
と、格安SIM への乗り換えで生じるデメリットをほとんど解消できますよ。
デュアルSIMスマホとは
[marker]SIMカードが2枚挿せるスマートフォン[/marker]のことです。2枚のSIMカードそれぞれでデータ通信と通話ができます。
デュアルSIMスマホは、ドコモなどの大手キャリアでは売っていません。
家電量販店や Amazon などのインターネットショッピングで買うことができます。
ほとんど全ての機種が SIMフリー なので、ケータイ会社を気にせず使えます。
大手キャリアで売られているスマホのように SIMロック を解除する必要がありません。
デュアルSIMスマホを使ったスマホ料金節約のしかた
それではデュアルSIMスマホを使って月々のスマホ料金を節約する手順を説明します。
STEP.1デュアルSIMスマホを用意する
まずはデュアルSIMスマホを買いましょう。
アマゾンなどのネットショッピングや家電量販店、パソコンショップなどでも売られています。
デュアルSIMスマホを選ぶときには、いくつかの注意点があります。
LTE+3G または LTE+LTE に対応しているか
海外製の安いデュアルSIMスマホの中には、2枚のSIMのうち1枚は 2G にしか対応していないものもあります。
日本では 2G は使用できないので、最低でも LTE+3G 対応のもの、できれば LTE+LTE に対応した機種を選びましょう。
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しているか
DSDS に対応のスマホなら、2枚のSIMカードが同時に待受けすることができます。
中でも DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応したものがオススメです。
VoLTEに対応した音声通話用SIMと、LTEの高速データ通信用SIMを同時に使うことができます。
ハイブリッドSIMスロット(排他的SIMスロット)ではないか
排他的SIMスロットではSIMカードスロットとmicroSDスロットが兼用になっていて、SIMを2枚挿すとmicroSDカードが挿せない仕様になっています。
写真や動画をたくさん保存したい人は、2枚のSIMカードとSDカードが同時に挿せる機種を選びましょう。
STEP.2最も安い料金プランに変更する
大手キャリアの回線契約を最安プランに変更します。
キャリア | 料金プラン | 月額料金 |
---|---|---|
ドコモ | ギガライト(~1GB) | 1,980 円 |
au | 新auピタットプランN(~1GB) | 1,980 円 |
ソフトバンク | ミニモンスター(~1GB) | 1,980 円 |
上記の金額は各種割引条件を適用した場合です。
STEP.3格安SIMのデータプランを契約
格安SIMの データ通信専用プラン を契約します。
通話はキャリアのSIMで行うため、音声通話オプションやSMSオプションは不要です。
契約するプランは[marker]月々のデータ容量が 3GB 以上のもの[/marker]を選んでください。
3GB より少ないプランでは節約効果がほとんどありません。
そのため、月々のデータ使用量が 3GB に満たないようなライトユーザーには、ここで紹介する方法での節約効果はほとんど期待できないともいえます。
STEP.42枚のSIMカードをデュアルSIMスマホに挿す
キャリアのSIMカードと格安SIMカードをデュアルSIMスマホに挿します。
あとは、通話はキャリアのSIMで、データ通信は格安SIMでのみ行うように設定して完了です。
デュアルSIMスマホの節約効果
デュアルSIMスマホで月々どれくらいのスマホ代が節約できるかを比較してみましょう。
1ヶ月のデータ通信量が 6GB の場合
ここでは、ドコモの【ギガライト<ステップ4>(~7GB)】と OCNモバイルONE の【6GBコース】&ドコモの【ギガライト<ステップ1>(〜1GB)】を比べてみます。
月額料金 | |
---|---|
基本料金 | 5,980 円 |
みんなドコモ割 | -1,000 円 |
ドコモ光セット割 | -1,000 円 |
合計 | 3,980 円 |
月額料金 | |
---|---|
基本料金(ドコモ) | 2,980 円 |
みんなドコモ割 | -1,000 円 |
基本料金(OCN) | 1,450 円 |
合計 | 3,430 円 |
デュアルSIMにしたほうが、月々約500円の節約になります。
ドコモ光に加入していなければ、節約額がさらに1,000円増えます。
au・ソフトバンクについても同じで、毎月データ通信を 5GB 以上使う人ならデュアルSIMにした方が断然お得です。
データ通信無制限の場合
ここでは、au の【データMAXプランPro】と au の【新auピタットプランN(~1GB)】& U-mobile の【LTE使い放題プラン】を比べてみます。
月額料金 | |
---|---|
基本料金 | 8,980 円 |
家族割プラス | -1,000 円 |
auスマートバリュー | -1,000 円 |
合計 | 6,980 円 |
月額料金 | |
---|---|
基本料金(au) | 2,980 円 |
家族割プラス | -1,000 円 |
基本料金(U-mobile) | 2,480 円 |
合計 | 4,460 円 |
デュアルSIMにすれば、毎月2,520円も節約できます。
auスマートバリューに加入していなければ、さらに節約額が1,000円増えます。
デュアルSIMにしたときの金額は、ドコモ・ソフトバンクの大容量プランとほとんど同じです。
毎月データ通信を何十ギガも使うヘビーユーザーほど、デュアルSIMにした方がお得です。
デュアルSIMスマホにおすすめの格安SIM
U-mobile LTE使い放題プラン
- 月額料金:2,480 円
- 初期費用
事務手数料:3,000 円
SIM発行手数料:394 円 - 最低利用期間:なし
節約効果の比較でも登場した U-mobile の LTE使い放題プラン なら、月額 2,480 円 で LTE の[marker]高速データ通信が使い放題[/marker]です。
U-mobile ではスマホのセット販売はされていません。
公式ページに動作確認端末一覧が公開されているので、デュアルSIMスマホを買うときの参考にしてください。
IIJmio ファミリーシェアプラン
- 月額料金:2,560 円
- 初期費用
事務手数料:3,000 円
SIM発行手数料:394~406 円 - 最低利用期間:なし
大手キャリアの新料金プランでは廃止されてしまった[marker]データシェア(データ容量を家族で分け合える)[/marker]ができます。
3~10回線で月々 12GB を分け合え、余ったデータ量は翌月に繰り越せます(←これも大手キャリアでは廃止)。
SIMカード と デュアルSIMスマホ をセットで購入することもできます。
mineo シングルタイプ(6GB)
- 月額料金:1,580 円
- 初期費用
事務手数料:3,000 円
SIM発行手数料:400 円 - 最低利用期間:なし
家族だけでなく、友達や他人とでもデータ量を分け合えます。
データ量を他の mineo ユーザーにプレゼントすることもできます。
SIMカード と デュアルSIMスマホ をセットで購入することができます。
まとめ
以上、デュアルSIMスマホ を使ったケータイ代の節約方法でした。
デュアルSIMスマホでキャリアSIMと格安SIMの2回線を運用することは、
- 転出手続きが不要
- キャリアメールも使える
- キャリア決済などのサービスも使える
というメリットがあります。
大手キャリアでは au しか扱っていないデータ通信無制限プランや、大手キャリアが廃止したデータシェアプランも格安SIMならより安い料金で選べます。
本気でスマホ代を節約したい人や 格安SIM を試してみたい人への入門機としても デュアルSIMスマホ はオススメの選択肢です。
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