
格安SIM大手の IIJmio が、トンデモナイ新サービスを打ち出してきました。
「ファミリーシェアプラン」でわけあえるSIMの枚数が、これまでの 3枚 から一気に 10枚 へとグレードアップ!
これは OCNモバイルONE の 5枚 を抜いて業界最多です。
サービス受付開始は2016年3月1日から。
新学期のお祝いにお子様へスマホやタブレットの購入を考えている方には絶好のタイミングですね。
グレードアップしたIIJmioのシェアプランはどれだけお得なのでしょうか。
大手キャリアの「NTTドコモ」、それと格安SIM大手のライバル「OCN モバイル ONE」か比較してみます。
お知らせ
1ドコモ「ベーシックシェアパック」と比較
データ量が同じ10GB/月(※1)の、ドコモの「ベーシックシェアパック」で 音声通話6回線+データ通信4回線 の SIM計10枚 を契約した場合との比較です。
お父さん・お母さん・子供2人それと祖父母の計6人が全員スマホを所持し、さらにタブレットPCが4台あるという超モバイル好きな家族を想定しています。
なお、ドコモの音声通話は一番安い「シンプルプラン」です。
ドコモ ベーシックシェアパック
項目 | 金額 | 数量 |
---|---|---|
シンプルプラン(スマホ) | ¥900 | 6 |
データプラン(スマホ/タブ) | ¥1,700 | 4 |
ベーシックシェアパック | ¥9,000 | 1 |
SPモード使用料 | ¥300 | 10 |
シェアオプション(※2) | ¥500 | 9 |
合計 | ¥28,700 |
IIJmio ファミリーシェアプラン
項目 | 金額 | 数量 |
---|---|---|
ファミリーシェアプラン | ¥2,560 | 1 |
音声通話オプション | ¥700 | 6 |
追加SIM費用(※3) | ¥400 | 7 |
合計 | ¥9,560 |
(※1)ベーシックシェアパックで毎月 5 〜10 GB 使用(ステップ2料金が適用)した場合
(※2)シェアプランを使うため、主回線以外の回線にかかるオプション費用
(※3)ファミリーシェアプランはもともとSIM3枚分の料金なので、SIMの追加は7枚でOK
大方の予想はついていましたが、ここまでの差がつくとは・・・
ドコモのデータプラン4回線分をシンプルプランに変えることでもう少し安くすることができますが、それでも月15,000円ほどの差がつきます。
月々のデータ使用量を 5GB までに抑えて、ベーシックシェアプランの料金を ステップ1 の 6,500 円に抑えることも可能ですが、それでもせいぜい 2,500円 の節約です。わずか 5GB を 10回線 でシェアするというのも現実的ではありません。
また、ドコモの方は子供2人の回線に「ドコモの学割」を適用し、各 800円/月 の割引ができますが“焼け石に水”です。
2「OCN モバイル ONE」と比較
続いては、同じMVNOサービス大手の「OCN モバイル ONE」で、容量10GBプランを 音声通話4回線+データ通信専用1回線 の計5回線でシェアした場合と比較しました。
お父さん・お母さん・子供2人とタブレットPC1台と、かなり現実的なモデルを想定しています。
OCN モバイル ONE
項目 | 金額 | 数量 |
---|---|---|
音声対応 10GB/月コース | ¥3,000 | 1 |
音声通話オプション | ¥700 | 3 |
追加SIM費用 | ¥400 | 4 |
合計 | ¥6,700 |
IIJmio ファミリーシェアプラン
項目 | 金額 | 数量 |
---|---|---|
ファミリーシェアプラン | ¥2,560 | 1 |
音声通話オプション | ¥700 | 4 |
追加SIM費用 | ¥400 | 2 |
合計 | ¥6,160 |
こちらも IIJmio の方が若干ですが安いという結果に。
ただし、OCNモバイルのほうは IP電話サービス の「050 plus」が基本料0円で使えます(通常 300円/月 のサービスです)。
050 plus どうしの通話が無料になるため、家族間の通話がそれなりに多い場合は OCN モバイル ONE のほうがお得になる可能性があります。
家族の利用スタイルにあったサービス選びを
SIM10枚でのデータシェアは非常に魅力的なサービスです。ただし、シェアできるデータ量が 10GB(1枚あたり 1GB)なので、ヘビーユーザーが家族に2人もいればすぐに容量上限に達してしまいます。
「データ通信はほとんど使わないけど、みんなでスマホを持ちたい」というライトユーザーだけの大家族だったらピッタリなプランだと思います。
しかし例えば、
お父さん:音声通話は必要、データは月10GB以上使う
お母さん:音声通話は欲しい、データはほとんど使わない
お姉ちゃん:LINEがメインなので音声通話はいらない
弟くん:ゲームがしたいだけ、音声通話は使わない
という家族の場合、
お父さん → U-mobile 通話プラス(データ容量無制限)
お母さんと子供2人 → IIJmio ファミリーシェアプラン
というように2社のサービスを組み合わせれば、料金を抑えつつも家族みんなが満足できます。
MVNOサービスも今では多くの会社が参入し、激しい価格競争とサービス合戦を繰り広げています。家族のケータイ利用履歴を調べてみて、一社にまとめるだけではなく複数のMVNOサービスを組み合わせると、より快適で経済的になりますよ。