スマホの画面が巨大化しつつある今日このごろ、4インチという小さな画面で人気の2機種「iPhone SE」と「g06」について比較します。

日本のスマートフォン市場で圧倒的シェアを誇る iPhone の中でも人気の小型モデル「iPhone SE」と、驚きの低価格で品切れ続出の大人気 Android 端末「g06」。買うならどっち?

iPhone SE と g06 の基本情報

まずは2つの機種のスペックや基本情報を確認してみましょう。

Apple iPhone SE

日本のスマホユーザーの7割が使っている iPhone シリーズの小型機種です。

iPhoneSE

価格 44,800 円〜
重さ 113 g
OS iOS 10
CPU 1.85GHz・2コア
ROM 32 GB・128 GB
RAM 2 GB
SIM サイズ nano SIM
外部メモリ なし

スペックについては文句なし。
最近の iPhone は大画面化が進んでいますので、昔のような小さい iPhone が好みなら唯一の選択肢です。

クロスリンクマーケティング g06

なんと 税抜7,800円 で買えるスマホです。

g06

価格 7,800 円
重さ 129 g
OS Android 6.0
CPU 1.1 GHz・4コア
ROM 8 GB
RAM 1 GB
SIM サイズ micro SIM × 2
外部メモリ micro SDHC(32GBまで)

iPhone SE に比べるとオモチャのようなスペックですが、一応クアッドコアCPUです。通話・メール・ネット検索・それほど高画質でない動画を見るくらいまでなら十分耐えられます。

ここまで見る限りでは、高スペックで高価な iPhone vs 低スペックで安価な Android スマホ という構図になってきました。

iPhone SE vs g06 性能比較

前項と重複しますが、2機種のスペック等を比較して、それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。

セキュリティ

iPhone SE g06
OS iOS 10 Android 6.0

iOS と Android OS とでどちらがより安全かといえば、やはり iOS つまり iPhone であるといえます。

iPhone は高度な暗号化技術により保護されており、この暗号化の解除をめぐって Apple社 と 米国FBI との間で争いがあったほどです。(FBI が捜査のため、凶悪犯罪者の所持していた iPhone 内の暗号化されたデータを Apple に解除するよう要請したが、Apple がこれを拒んだという件)
情報セキュリティに対する Apple社 の高い意識が覗えます。

一方 g06(Android OS) はセキュリティに関しては iPhone に劣ると言わざるをえません。
以前、Android アプリを購入する際に利用する公式の Google Play ストア で、ウイルスが仕込まれたアプリが配布されていたことが問題になりました。(iPhone の場合、公式の App ストア で配布されているアプリは、Apple社 の厳しい審査を通っているため安全といわれています)
g06 に限らず、Android 端末を使用する際は「セキュリティ対策アプリ」をインストールすることが必須です。そして、それらセキュリティ対策アプリの中にも不要な権限を要求する怪しいアプリがあったりするので厄介なのです。

処理能力

iPhone SE g06
CPU 1.85 GHz / 2 コア 1.1 GHz / 4 コア
RAM 2 GB 1 GB

スマホでいろいろな作業をする際に重要なのが、CPU と RAM(メモリ) です。

CPU の能力を示す際に、「クロック数(**GHz)」と「コア数」という項目があります。
CPUを人間の「脳」に例えると、クロック数は脳そのものの能力で、数値が高いほど高性能です。そして、コア数は脳の数になります。

RAM は例えるなら一時的な作業スペースです。
机の上で何か作業するとき、机の上に空きスペースが多いほど作業がはかどります。様々な作業を同時に行おうとすればなおさらです。
つまり、RAM の容量が多いほど複数のアプリを動作させてもスマホの動作が遅くなったりしにくくなるということです。

ここで iPhone SE と g06 を比較すると、CPU のクロック数と RAM は iPhone のほうが多く、CPU のコア数は g06 のほうが多いです。
g06 は脳みそが多くて一見凄そうですが、そもそもクロック数が小さいことを考慮しなければなりません。バカが何人集まろうが、1人の秀才に勉強で勝てるはずがないのです。中卒のヤンキーに高校数学III・Cの問題を解けというのは酷ですよね。

g06 でできることは、通話やメール・ネット検索がメイン。高解像度の動画を見たり、豪華なグラフィックのゲームを楽しむことはかなり厳しくなります。

保存容量

iPhone SE g06
ROM 32 GB・128 GB 8 GB
外部メモリ なし micro SDHC(32GBまで)

iPhone SE には SDカード を挿すことができません。写真や音楽・動画などは本体内蔵の保存領域(ROM)に保存しなければなりません。ただし、ROM:128GBの大容量モデルがあるのでそれほど気にしなくてよいかもしれません。

g06 の ROM は 8GB と心もとないですが、SDカードを挿して保存することができます。
また、Android 6.0 からは 挿したSDカードを ROM として使用する機能が標準で備わっています。これを利用すれば g06 の ROM を 32GB にすることができ、より多くのアプリをインストールできるようになります。(Android アプリ 自体を SDカードにインストールすることができないため)
iPhone の 128GB には敵いませんが、十分な容量が確保できるといえます。

デュアルSIM

iPhone SE g06
SIM カード nano SIM micro SIM × 2

g06 には2枚のSIMカードを挿すことができます。ただし、残念ながら2枚のSIMを同時に待ち受けする(DSDS)ことはできません。
例えば、「NTTドコモの通話定額プラン」と「格安SIMのデータ通信専用プラン」という2種類のSIMカードを挿すことで、「電話は定額かけ放題」でも「データ通信は安い格安SIM」という今までは“2台持ち”しないとできなかった運用が、1台のスマホでできてしまいます。ドコモやauのバカ高いパケット料金を節約することができるんですね。

対して iPhone SE には、1枚のSIMカードしか挿すことはできません。

バッテリー

iPhone SE g06
バッテリー容量 1,624 Ah 1,700 Ah
バッテリー着脱 ×

iPhone SE のバッテリー容量は 1,624Ah  と判明しています。(これは Apple 公式情報ではなく、「iFixit」というデバイス修理に関するグローバルコミュニティの情報です)

対して g06 は 1,700Ah で、iPhone SE より多いとはいえその差はわずかです。
しかし注目すべき点は「バッテリーの着脱可能」であることです。最近のスマホは“バッテリー埋込み”型が主流で、バッテリーの交換は修理扱いとなってしまいます。
iPhone SE のバッテリーも着脱不可で、交換には保証期間外だと約 8,000円 の費用がかかります。

バッテリーがヘタってきたらスマホを買い換えるようなサイクルの人にはあまり関係ありませんが、1台のスマホをできるだけ長く使いたいという人には、バッテリーが着脱できることは嬉しい要素です。
バッテリーを複数持ち歩くことで、不意の充電切れにも対応できますね。

自由度

iPhone SE g06
カスタマイズ性

g06 に限らず Android 端末の自由度は iPhone とは比べ物にならないほど高いです。
iPhone は強固なセキュリティと引き換えにユーザーが端末を自由にカスタマイズすることを許しません。

例えば、iPhone のホーム画面といえばアイコンが等間隔に並んだあのレイアウトが思い浮かびますが、残念ながらどんなに頑張っても“あのレイアウト”からは脱却できません。
ホーム画面カスタマイズ用アプリを用いても、せいぜいアイコンの色やデザインを変えられるくらいです。(もちろん「脱獄」という手を使えばこの限りではありませんが…)

対して Android のホーム画面はかなり自由にカスタマイズができます。
アイコンの配置も自由で、様々な種類のウィジェットを設置することもできます。多彩な機能を備えた「ホームアプリ」が有料・無料問わず配布されています。

このように、スマホを自分好みにカスタマイズしたいなら、Android 端末を選ぶほうがよいといえるでしょう。

価格

iPhone SE g06
価格 44,800 円〜 7,800 円〜

g06 の価格の安さは圧倒的です。
iPhone SE の最も安いモデル1台の値段で、g06 が5台も買えてさらにお釣りが来てしまいます。
確かに低スペックではありますが、この値段ならコストパフォーマンスは相当高いと思われます。

まとめ

以上、4インチ画面を持つ人気の2機種を比べてみました。
確かに iPhone は素晴らしい端末です。iOS のセキュリティはもちろん、端末としての完成度が高いです。

しかし、それゆえ「面白くない」のです。

自由なカスタマイズが効かないのが iPhone の唯一かつ最大の弱点です。g06 を始めとした Android 端末にはカスタマイズ性という伸びしろがあります。
g06 は低スペックのため、そのカスタマイズにもユーザーの工夫が必要です。その分、ユーザーの端末に対する知識を自然と深めることができます。

セキュリティー面での不安が常に注目されますが、これも却ってユーザーがセキュリティー保護について自ら真剣に向き合うチャンスとなります。iPhone では過保護すぎて、そのチャンスすら与えられません。

つまり iPhone よりむしろ安価な Android デバイスを使ったほうが「ITリテラシー」を高めるのに有効であるといえるのです。

そういう点で「安価」で「低スペック」な g06 には、価格や性能だけでは測りきれない大きな可能性があると感じました。

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