
SONY のネットワークレコーダー『nasne』の出荷終了が発表されてしまいました。
通販サイトのレビューも上々の人気商品でしたが残念なお知らせです。
nasne の後継機は?
発売元の SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の発表によると、nasne の後継機の予定はないそうです。
連携アプリの「torne(トルネ)」についても、しばらくは提供を続けるそうですが、将来的には提供終了し使用できなくなるでしょう。
どうするのよ💢
nasne の代替機は?
SONY が nasne の後継機を考えていないなら、他社製品で代用するしかありません。
nasne と同じ機能を備えた他社の製品を探してみましょう。
nasne の便利な機能のうち、絶対に外せないのは以下の3つです。
- 録画番組のリモート視聴機能
自宅内はもちろん、外出先からでもテレビ番組の録画予約や録画番組の視聴ができることが絶対条件です。 - 放送中番組のリモート視聴機能
放送中のテレビ番組を、外出先からでもリアルタイムで視聴できる機能です。 - メディアサーバー機能
ハードディスクをインターネットに接続し、保存したファイルに自宅内外からアクセスできる機能です。
写真の閲覧や音楽・動画のストリーミング再生が外出先からでも可能になります。
これらの機能を備えた nasne の代替機候補がコチラです。
Panasonic おうちクラウドDIGA

- 録画番組のリモート視聴:fa-circle-o
- 放送中番組のリモート視聴:fa-circle-o
- メディアサーバー機能:fa-circle-o
パナソニックの「おうちクラウドDIGA」シリーズなら、nasne の代替機として十分な機能を備えています。
現状、1台の機械で nasne の代わりになりそうなのはこのシリーズだけです。
おうちクラウドDIGA の機能
内蔵HDDの容量が 500GB~7TB のモデルが揃っていて、さらに外付けHDDの増設もできます。
nasne の内蔵HDDは 1TB で増設できるHDDは 2TB までなので、nasne より大容量にすることが可能です。
チューナー数は 2~6 個のモデルから選べます。
最大6番組の同時録画が可能で、1番組しか同時録画できない nasne よりレコーダーとしては優れています。
さらに、おうちクラウドDIGA はブルーレイディスクドライブが搭載されています。
ブルーレイディスクやDVDへの録画と再生に対応している点は、nasne にはない特徴です。
➊~➌ すべての機能をスマホから利用するには、専用アプリの「どこでもディーガ」を使います。
nasne の「nasne ACCESS」と同じようなアプリですが、放送中番組の視聴も含めて無料で利用できます。
nasne では放送中番組のリモート視聴は有料のオプション機能なので、この点も nasne より評価できます。
ただし、番組検索機能の強化やハイレゾ音源の再生などの便利機能は月額課金制の有料サービスになります。
おうちクラウドDIGA の価格
気になるお値段は、500GB & 2チューナー のモデルで 3万円からです。
nasne に比べると少々お高い印象ですが、ブルーレイレコーダーとしてはかなり安いのではないでしょうか。
オススメのモデルは、1TB & 2チューナー の DMR-BRW1060 です。
店頭で買えば5万円ほどですが、ネットで探せば1万円以上安く購入できますよ。
おうちクラウドDIGA の残念な点
唯一といっていい難点はサイズです。
ブルーレイドライブを搭載しているので、nasne に比べてどうしても大きくなってしまいます。
おうちクラウドDIGA には nasne ほどではないですがコンパクトなモデルもあります。
設置場所が狭い場合はこちらのモデルを選択するといいでしょう。
わたしはこっちの方が好きよ❤
レコーダー + NAS の合わせ技
2台の機械を組み合わせて nasne の機能をカバーすることもできます。
例えば、録画番組や放送中番組のリモート視聴ができるレコーダーと、NAS を組み合わせる方法です。
今回は、IO-DATA のレコーダー「REC-ON」と、バッファローの NAS「LinkStation LS411DX シリーズ」を組み合わせました。

- 録画番組のリモート視聴:fa-circle-o
- 放送中番組のリモート視聴:fa-circle-o
- メディアサーバー機能:fa-close

- 録画番組のリモート視聴:fa-close
- 放送中番組のリモート視聴:fa-close
- メディアサーバー機能:fa-circle-o
REC-ON はレコーダーといいながらハードディスクが内蔵されておらず、別売りの外付け HDD をつなげることで録画番組を保存する仕様です。
HDD を自由に選択できることで、初期費用を抑えられるというのがコンセプトのようです。
Link Station LS411DX シリーズは、REC-ON で動作確認ができている唯一の他社製 NAS です。
REC-BOX と同じ IO-DATA 製の NAS でもよかったのですが、録画番組の外出先からの視聴をサポートしていないため、バッファロー製のコチラを選択しました。
レコーダー + NAS の価格
ネットで購入しても REC-ON と NAS それぞれが2万円ほどするので、両方で4万円は覚悟しなければいけません。
nasne の2倍近い値段になってしまいますが、最初に紹介した「おうちクラウドDIGA」も最安値で4万円くらいです。
現状では nasne の代替機にはこれくらいの出費が必要です。
レコーダー + NAS の残念な点
価格以外では、テレビ視聴とファイル管理が別々のアプリになってしまうのが難点です。
nasne では専用アプリの「nasne™ ACCESS」1つで、録画・視聴・音楽などのファイル管理がすべてできました。
レコーダーと NAS の合わせ技では、レコーダーで録画・視聴するアプリと NAS でファイル管理するアプリがそれぞれ必要になります。
テレビ & レコーダー を確認してみましょう
なるべく出費を抑えて nasne と同じ環境を整えたいなら、まずは使っているテレビやレコーダーをチェックしてみてください。
テレビやレコーダーに外出先からでも利用可能な「➊ 録画番組のリモート視聴」機能と「➋ 放送中番組のリモート視聴」機能がついていれば NAS を買うだけで OK です。
例えば、我が家のリビングで使っているテレビは、パナソニックの「VIERA DX シリーズ(生産終了)」で、録画番組の視聴と放送中番組のリアルタイム視聴が外出先からでも可能です。
2017年の「EX」・2018年の「FX
」そして現在発売中の最新モデル「VIERA GX シリーズ」でも同じく、録画番組と放送中番組のリモート視聴ができます。
いま使っているテレビがこれらのモデルなら、保存用の HDD と NAS を用意することで nasne と同じ環境が作れます。
また、ソニーやシャープのブルーレイレコーダーでも、録画番組や放送中番組のリモート視聴ができます。
いま使っているレコーダーにこれらの機能がついていれば、NAS を買うだけで OK 。
出費は2万円ほどで済みます。
ここで紹介した以外にも、録画番組や放送中番組のリモート視聴ができる機種があります。
まずは、いま使っているテレビやレコーダーの説明書を確認してみましょう。
まとめ
nasne の後継機は発売の予定がないとのことなので、在庫終了後は代替機が必要になります。
まずは、いま使っているテレビやレコーダーに
- 録画番組のリモート視聴機能
- 放送中番組のリモート視聴機能
があるか確認してください。
これらの機能があれば、あとは NAS を購入するだけで nasne と同じことができます。
これらの機能がなければ、代替機になるレコーダーや
レコーダー と NAS の組み合わせで対応できます。
nasne は在庫が無くなればもう買うことができません。
いまのうちに2・3台予備を買っておくのをオススメしますが、サポートが終了した後を考えて代替機の購入も検討しましょう。