
ネットワークメディアプレーヤー『nasne(ナスネ)』をご存知ですか?
SONY が発売する、自宅のインターネット回線とテレビアンテナに繋ぐだけで簡単にテレビ番組の録画ができるレコーダーです。
最近のテレビは、外付けハードディスクなどを繋ぐだけでテレビ番組の録画ができるレコーダー内蔵のものが主流です。
我が家のテレビにも同じく録画機能が搭載されています。
それでも我が家の nasne は購入から4年以上活躍し、今なお現役バリバリです。
なぜなら、このナスネという黒い箱は単なるレコーダーではないからね
そこで今回は、僕が実際に行っている nasne の便利すぎる使い方を紹介したいと思います。
気になる後継機種・代替機種の情報はコチラからどうぞ。
nasne(ナスネ)とは
nasne(ナスネ)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) (現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) )より2012年8月30日に発売された、ハードディスク・レコーダー機能搭載ネットワークストレージ(NAS)。
発売当初の内蔵HDD容量は500GBでしたが、現在のモデルは1GBに容量がアップしています。
nasne(ナスネ)の便利すぎる使い方
公式サポート外出先OK
テレビ番組のリアルタイム視聴
nasne の標準機能で、たったいま放送しているテレビ番組をリアルタイムで観ることができます。
この機能が活躍するのはズバリ!お茶の間のチャンネル争いです。
子どもたちがアニメやバラエティー番組を観ているせいで、サッカー中継が観れなくて困っているお父さんはいませんか?
テレビが2台あれば解決できますが、1台しかない家庭ではもうお手上げです。
そんなとき nasne があれば、いま放送しているテレビ番組をスマホやタブレットPCで観ることができます。
アニメを楽しむ子供たちの傍らで、悠々とサッカー中継を観ることができるのです。
インターネット回線を使って観るので、ケータイのワンセグなんかより圧倒的に画像がキレイで安定しています。
さらにこの機能は外出先でも使えます。
モバイルデータ通信やホテルなどにインターネット回線があればテレビが観れますよ。
視聴できるのは nasne に接続したテレビアンテナで受信できる番組、つまり自宅で観れる放送局の番組です。
自宅が地方なら地方ローカルの番組が観れてしまいます。
静岡県民なら東京や大阪でも「とびっきり!しずおか」がリアルタイムで観れるということです。
もちろんインターネットさえ繋がっていれば、海外に行っても使えます。
いつでも・どこでも・いつものテレビが楽しめるのです。
公式サポート外出先OK
音楽のストリーミング再生
nasne 内蔵のハードディスクに音楽ファイルを保存しておけば、自宅だけでなく外出先でも音楽のストリーミング再生が楽しめます。
最近では、Spotify や Apple Music、Amazon Music のような定額の音楽配信サービスが低料金で利用できます。
しかし、これらのサービスが全ての楽曲を取り扱っているとは限りません。
特に上記3つのような有名どころの音楽配信サービスは海外のサービスなので、邦楽のラインナップが少ないという欠点があります。(逆に日本のサービスなら洋楽が弱いです)
例えば、「サザンオールスターズ」や「Mr.Children」の曲は音楽配信サービスでの取り扱いが極端に少ないです。
自宅にあるCDやレンタルしてきたCDをコピーして nasne に保存しておけば、月額料金タダで音楽配信が利用できるようなものです。
nasne の容量は 1TB 。
2TB の外付けハードディスクを増設すれば、最大 3TB の大容量にすることが可能。
スマホや iPod に保存するより、何百倍もたくさんの音楽を楽しめます。
nasne に保存した音楽ファイルを外出先で楽しむなら、公式アプリの「nasne™ ACCESS」が便利です。
このアプリ1つで
- 録画した番組や放送中の番組の視聴
- 保存した音楽ファイルの再生
- 保存した写真や動画の閲覧
- nasne に保存したファイルの管理
ができます。
ただし、残念ながら iPhone には非対応です。
サポート非公式外出先OK
動画ファイルのストリーミング再生
スマホで撮った動画や自分で編集した動画ファイルを nasne に保存しておけば、自宅のネットワーク内でDLNAクライアント機器を使って再生することができます。
再生できるビデオフォーマットは↓のとおり。
最近のテレビは DLNAクライアント 機能のついているものが多いですし、スマホやタブレットPCならクライアントアプリを使って nasne 内の動画ファイルを楽しむことができます。
と、ここまでは公式にサポートされている「DLNAサーバー」としての使い方。
あくまで「ホームネットワーク内」での使用に限ります。
実は…
スマホやタブレットで外出先でも楽しめます!
動画ファイルを外出先で観るには、公式アプリの「nasne™ ACCESS」と各動画ファイルに対応した動画再生アプリを使います。
- nasne™ ACCESS で再生したい動画を選択
fa-folderフォルダー タブから観たい動画を選びます。公式にサポートされたフォーマットならフォト・動画タブからも選択可能です。
- 再生に使うアプリを選択
スマホ・タブレットにインストールされている動画再生用アプリを選びます。※ 常時使用するアプリを設定しておけば、この手順は不要です。
- 動画の再生が始まります
※著作権保護のためモザイク処理を施しています
動画再生アプリ次第で、公式にはサポートされていない形式のファイルでも再生できます。
MKVファイルを再生してみましたが、音声や字幕の切り替えも可能でした。
この使い方なら、サイズの大きいファイルをスマホに保存しなくても外出先で動画を観れるので重宝しますよ。
サポート非公式
書籍やマンガの自炊データを読む
自炊データを nasne に保存しておけば、自宅のネットワーク内なら小説やマンガをストリーミングで読むことができます。
使うアプリは Android なら「Perfect Viewer」、iPhone や iPad なら「ComicGlass」がオススメです。
どちらも自炊マンガを読むときの定番アプリです。
これらのアプリではホームネットワーク内の共有ファイルを読み込むことができます。
マンガの自炊データは1冊分でもなかなかのファイルサイズなので、スマホやタブレットPCには直接保存せず nasne から読むようにしています。
下の写真は Android タブレットで漫画の自炊データを読んでいるところです。

※著作権保護のため画像処理を施しています
これなら大量の漫画で本棚がいっぱいになることがありませんね。
まとめ
以上、SONY のネットワークレコーダー nasne(ナスネ)の便利すぎる使い方を紹介しました。
nasne はこれ1台でサーバーにもレコーダーにもなる優れものです。
特にワンセグ・フルセグ機能のない海外メーカーのスマホでもテレビが観れるのは感動です。
さらにサポート非公式の使い方を駆使すれば、nasne の NAS としてのポテンシャルをフルに引き出すことができます。
これで2万円台で買えるのはコストパフォーマンス高すぎです。
レコーダーと NAS それぞれ別々に買うと、安くても倍以上の値段はしますからね。
残念なことに、nasne の出荷終了が発売元の SONY から発表されました。
人気商品ですので、今後は流通価格が高騰する可能性があります。
お買い求めはお早めにどうぞ。
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