
増税を機に 格安SIM への乗り換えを検討している人も多いはず。
確かに 格安SIM へ乗り換えれば、月々のケータイ料金を確実に大幅に節約できます。
しかし、ケータイ会社を変えると今まで使ってきた「電話番号」や「メールアドレス」が使えなくなるのが最大の欠点です。
最近の 格安SIM は、ほとんどが MNP(ナンバーポータビリティ) に対応していて、「電話番号」はそのままで乗り換えることができます。
しかし、メールアドレスは MNP では引き継ぐことができないので、Gmail などに移行するしかありません。
でも今回紹介する方法なら、ドコモのキャリアメール(@docomo.ne.jp のメールアドレス)を 格安SIM でも使えるようになります。
2019年に発表されたドコモの新料金プランによって、以前に公開したこちらの方法より簡単にできるようになりました。
もくじ
STEP 1 ドコモで1回線新規契約する
まずはドコモで新たに1回線契約してください。
ここで契約する回線はメアド維持のための回線なので、高額なプランにする必要はありません。
契約するプランは、月額料金が最も安い
を選んでください。
料金は2年縛りの契約、または2年縛りなしでも dカード か dカード GOLD
での支払いで 1,320 円/月(税込) になります。
家族割りなどの値引きが利用できない単身での利用者では、このプランが最安です。
ただし ケータイプラン を契約するためには、対象となる端末(ガラケー)を購入しなければいけません。
新料金プランでは端末購入サポートが廃止されたため、安いものでも 30,000 円 くらいする対象機種の代金を一括か分割で全額支払う必要があります。
- 新規契約した回線を 新回線
- 元の回線(残したい電話番号の回線)を 旧回線
STEP 2 旧回線のメールアドレスを2回変更
旧回線のメールアドレス(今後も使いたいアドレス)を適当なアドレスに1回変更してください。
変更手続きが完了したら、確認のため新しいメアド宛てにパソコンなどからメールを送ってみましょう。
ちゃんと受信できるようなら、さらにもう一度適当なアドレスに変更してください。
ドコモのメールアドレスは、現在使用中のものはもちろん、変更前のアドレスも一定期間保護されて他の回線で使用できなくなっています。
ただし、保護されるのは1つ前に変更したアドレスだけなので、2回変更してしまえば最初のアドレスの保護は解除され、他の回線でも使用できるというちょっとした裏技です。
au や ソフトバンク ではこの方法でアドレスの保護を解除することができません。
できるのはドコモだけです。
そのため、電話番号もメールアドレスも変えずに 格安SIM に乗り換えられるのはドコモユーザーだけの特権です。
STEP 3 新回線のメールアドレスを変更
新回線のSIMカードをスマホに差し替え、新回線のメールアドレスを 旧回線の最初のアドレスに変更。
新回線でも dアカウント を取得しておきましょう。
STEP 4 ドコモメールのマルチデバイス設定
ドコモメールをパソコンや他のメールアプリで使えるように、dアカウントの利用設定を有効にします。
マルチデバイス設定が終わったら、メールアプリの受信設定をします。
「ドコモメール」アプリは、マイアドレスの更新ができないので使いません。
Gmail や K-9 Mail のような、マルチアカウントと IMAP に対応したメールアプリを使いましょう。
STEP 5 旧回線を音声通話付き格安SIMへMNP
旧回線から音声通話の可能な 格安SIM へ MNP 転入してください。
迷ったら下の記事を参考にしてみてください
まとめ
以上、「電話番号」と「メールアドレス」をそのままで 格安SIM に乗り換える方法でした。
ここで紹介した方法では、メールアドレスの維持のために月額で 1,320 円 が余計にかかってしまいます。
さらに、ドコモの最安プランを契約するには、対象端末(30,000円くらい)の購入が必要です。
スマホユーザー の間では LINE のようなメッセージアプリが主流で、キャリアメールの必要性はなくなりつつあります。
初期費用や維持費がかかってしまう方法ですが、それでもドコモのメールアドレスを捨てたくない人は試してみてはいかがでしょうか。