みなさんはスマホで音楽を聴くとき、どんなアプリを使っていますか?
我が家は家族そろっての SONY 狂で、スマホも当然 Xperia シリーズ。音楽アプリは Xperia にプリインストールされている ミュージック アプリを迷いもせず使っています。
ところがこのアプリ、ひとつの大きな問題を抱えているのです。
ジャケット画像が自動補正される
SONY の「ミュージック」アプリは、さすが SONY 製だけあって音質が良く、インターフェイスもシンプルかつおしゃれなのですが、ジャケット画像(アルバムアート、アートワークともいう)が自動リサイズされるという気が利いているんだかいないんだかな仕様になっています。
例えばコチラのCD。
WANDS の「世界が終るまでは…」、名曲ですね。
1994年リリースで、アニメ「SLAM DUNK」のエンディングテーマ。ミッチーの『バスケがしたいです』は今見ても泣いてしまいます。
シングルCDが8cm盤だった時代の長方形のジャケットで、これをアルバムアートに設定した音楽ファイルを件のアプリで再生すると…
な、な、なんと!アートワークが正方形にトリミングされてしまいました…
これではバスケ少年でもないのにムダに涙したスラムダンクの感動が半減してしまいます。
僕の青春を返せ!
いやいや、他にも「Poweramp」とか高機能な良アプリがあるんだから、そっち使えばいいじゃん…なんて声が聞こえてきそうですが、そこは SONY 厨の僕。アートワークのために SONY 謹製アプリを諦めたくない。
あきらめたら、そこで試合終了 ですよ
そこで、この問題を解決するため次のような手段を使いました。
JTrim を使って画像をムリヤリ加工
長方形の画像だから正方形にトリミングされるので、いっそのこと長方形の画像を見た目そのままで正方形のファイルに加工するという荒療治を施しました。
使用したのは「JTrim」という無料の画像編集ソフトです。
画像編集といえば 高機能 で 高価格 な Photoshop が有名ですが、Photoshop が買えない貧民の僕は、代わりにフリーソフトの GIMP と JTrim を使っています。
GIMP は Photoshop に負けないくらい高機能の画像編集ソフトで、しかも高機能なのに無料で使えるという良ソフトです。
しかし高機能ゆえに低スペックなパソコンでは少々動作が重いため、GIMP を使うまでもないちょっとした画像の加工には、これまたフリーソフトの JTrim を使っています。当ブログに掲載している写真のほとんどは、この JTrim で加工したものなんですよ。
加工の手順
1. 元の画像を用意します
2. 余白を作成
用意した画像を JTrim で開きます。
JTrim を起動して中央の作業スペースにドラッグ&ドロップ、または [ファイル(F)] → [開く(O)] で画像ファイルを選択します。
[イメージ(I)] → [余白作成(W)] を選択し、正方形になるよう数値を調整します。
余白ができました。
3. 余白部分を透明にする
[イメージ(I)] → [透過色設定(G)] を選択。
現れた “スポイト”型カーソル を作成した余白部分に合わせて選択。余白部分が市松模様になって透過処理完了です。
このとき元画像にも余白と同じ色が使われていると、その色の部分まで透過されてしまいます。
余白作成のときに「余白の色」を選択できるので、元画像に使われていない色で余白を作るのがポイントです。
[ファイル(F)] → [名前を付けて保存(A)] で画像を保存します。
必ず PNG 形式で保存しましょう。JPEG だと透過が反映されません。
4. 音楽ファイルに画像を埋め込む
作成した画像をアートワークとして音楽ファイルに埋め込みます。
iTunes や Media Go などの大抵のライブラリソフトにはアートワーク埋め込み機能があります。
MP3ファイルならタグ編集に特化したフリーソフトの Mp3tag が使いやすいです。
完成した音楽ファイルを、例の「ミュージック」アプリで再生してみましょう…
ちゃんと長方形で表示されました。
そのほか JTrim でできること
JTrim は GIMP よりお手軽とはいえ、20種類以上のエフェクトや加工機能があります。
以下は僕がよく使う機能です。
画像の切り抜き
元の画像から必要な部分だけを切り抜きます。
画像のリサイズ
画像のサイズを大きくしたり小さくしたりします。
余白の作成
画像の上下左右にそれぞれ余白をつけることができます。
透過色指定
任意の色を透明にします。
画像の連結・合成
2つの画像を連結したり重ねたりして1つの画像にします。
明るさ・コントラストの調整
暗い場所で撮った写真の編集に使います。
色調の変更
モノクロ・セピアは定番。RGBを調整して細かく色調を変えることもできます。
豊富なエフェクト
エンボスやモザイク加工をしたり、スポットライトや超新星といった効果も使えます。
まとめ
以上、Xperia のプリイン音楽再生アプリでアルバムアートが正方形に自動トリミングされる問題の解決法でした。
ちなみに、同じ SONY 製でも旧 WALKMAN アプリや、Poweramp などの他社のメジャーなアプリでは、アートワークが長方形の画像ファイルでも長方形のまま表示されます。それが普通の仕様なのですが…
そもそも WALKMAN のままでよかったのに SONY は本当に余計なことをしてくれました。
コメント